日々是読書

暇をも手余した無能なニートが本を読んで、感想を書く日記

バナの戦争

帯で『現代版アンネの日記』と紹介されていたが、読むとその意味が分かった。
シリアの内戦に巻き込まれた七歳の少女が自分の気持ちを『ツイッター』を通して訴えたのだ。
また、バナという少女だけでなく母親の補足もある。
ツイッターで訴えることでバナ自身の危険も生まれている。
母親は娘を守るため男の子の服を着せたりと、大人としてできることをしている。
もし、アンネフランクの時代にツイッターがあれば彼女の人生は違っていたかもしれない。
戦争に巻き込まれ、怯え、震えるだけではなく直接『訴える』という新たな可能性が生まれた。
インターネットやSNSによる時代の変化や兆しを痛感した。
また、バナのツイッターをみたハリー・ポッターの作者のjkローリングがバナにハリー・ポッターを送ったが1日で届いたのだ。 シリアに。『なんでそんなことができるんだ!?』と声が上がったが、彼女の答えはこうだ。
電子書籍で送った』
なるほど、それなら、場所も、届けるリスクも関係ない。
世界はどんどん変わっている。

恥ずかしながら、このような少女や出来事があったのを知らなかった。どうして、もっと話題にならないのだろうか。
バナの戦争