日々是読書

暇をも手余した無能なニートが本を読んで、感想を書く日記

明日の子どもたち

有川浩の『明日の子どもたち』を読んだ。児童養護施設が舞台の話だったが、面白かった。というより、読みやすかった。有川浩はこの手のエンタメ系の小説は書き慣れているから、何て言うか、ドラマのような気楽な感覚で読める。
主人公の新人男性職員がちょっと幼稚だか、上手いなぁと思ったのは視点を主人公だけにせず、他の登場人物の視点や背景になるエピソードを少しだけ入れて、上手くキャラの人間性を読書に与えたと思う。
内容も展開も登場人物も『ドラマのみたい』な話だが、ラストと後書きが一番『ドラマのみたい』な話だった。
この小説が全て前振りで、後書きが本編のようにすら思える。ほんと上手くやるよなぁ。

感動 ! 絶賛! 衝撃! とかいうわけじゃないけど、気分転換などには悪くないエンタメ小説です。
明日の子供たち (幻冬舎文庫)